台風15号の影響で千葉県内で大規模な停電が続いており、今日で5日目となる。
菅原経済産業相は13日午前の閣議後、会見で「おおかた一両日中に復旧するところもあれば、全面復旧までに後1週間以上かかる場所もある」と述べた。
東京電力パワーグリッドによると、千葉県内の停電は13日午前10時過ぎの時点で約19万8,600戸で続いているようだ。
東京電力パワーグリッドは10日の段階で11日中に全面復旧させる見通しを示していたが、復旧作業は大幅に遅れている状況で、全面復旧には後1週間以上かかる見通しになっており、週明けの段階でも数万戸で停電が続く見方もあるようだ。
安倍首相は13日の閣僚懇談会で、停電の全面復旧に向けて全省庁一体となって住民の生活支援に万全を期すことや、現場主義を徹底し、災害応急対策を続けるよう指示した。
これを受け経済産業省は13日、停電被害対策本部を設置した。
復旧作業には12日までに東電など約1万1千人があたっているが、さらに5千人増員するという。
復旧作業が難航している場所は県南部が多いようで、館山、南房総、市原、鴨川、君津、富津の6市のそれぞれで停電が1万戸を超えている状況だ。
加藤厚生労働相は13日の閣議後の会見で、県内で停電中の医療機関は14カ所あり、福祉施設は121カ所あると発表し、自家発電設備がないなどで、77カ所に電源車を配置する必要があると述べた。
千葉県によると、13日午前7時の時点で約2万7千戸が断水しており、電気が復旧した地域では、水道使用量の急増により新たな断水も起きており、前日朝より約4千戸増えたという事だ。
これは浄水場から来た水を一時的に溜めておく配水池の水位が、水道使用量の急増で急激に減少し、水圧が下がった事が原因のようだ。
千葉県は、「停電が解消した直後も節水に協力してほしい」と呼びかけている。
しかし、ここまで停電が長引いている原因はどこにあるのだろうか。
目次
【停電が長期化している原因は?】
「11日に行われた会見での説明」
東京電力パワーグリッドは11日午前8時頃から行われた会見で、千葉県の停電が長引いている理由について次のように述べている。
・雷雨に伴う作業の一時中断
・作業を進める中で判明した作業量の増加
・夜間作業による作業効率の低下
復旧状況については見通しも含めてホームページ・ツイッターなどで遂次説明するという事だ。
また、停電の長期化が予想される事から、病院や避難所などには電源車を配備し、スポット的に停電を解消するようだ。
電源車の台数は他電力の協力も合わせ、160台になるようだ。
この時点での電源車の要請件数は100件ほどらしいので、160台あれば足りる見通しのようだ。
「12日に行われた会見での説明」
12日午前9時から行われた会見では次のように説明している。
・他電力の協力も合わせ、総勢約1万1千人で停電の全面復旧を目指している
・復旧が遅れている原因は、倒木の影響が大きい
・1本の配電線にも大規模な損壊がある
倒木の影響で被害状況が確認できない所が多くあり、被害状況を確認するためには先ず倒木の伐採・撤去作業が必要なようだ。
また、被害状況が確認出来た所でも大規模な損壊が見られ、復旧作業に時間がかかっているようだ。
この時点で全面復旧は13日以降になると説明している。
「13日に行われた会見での説明」
13日午後8時から行われた会見では次のように説明している。
・東京電力パワーグリッドサービスエリア内の停電は、本日午後6時時点で約18万5千戸まで縮小している
・広範囲に渡って甚大な設備被害のある地域については復旧に2週間くらいの期間が必要
・停電復旧を前倒しで実施するために、作業人員を1万1千人から1万6千人に増員し、最大限取り組みを進めていく
・電源車は延べ稼働数197台に対し、現在稼働中は61台
・停電が長期に渡る地域の方々には自治体からの要請に基づき、東京電力パワーグリッドが携帯電話の充電サービスなどの活動を行う
・引き続き、早期の停電解消に務め、復旧状況についてはホームページ・ツイッターなどで速やかな情報提供をする
復旧に2週間を要する地域は、点検・確認・工事着手・完了・復旧までに相当の作業と時間がかかるとしている。
また、地域の詳細情報については現在資料作成中のため、早ければ明日中にお知らせできるのではないかという事だ。
「現地の状況」
【停電している住民の状況】
・停電でエアコン・冷蔵庫が使えない
・灯りは懐中電灯などの灯りだけ
・コンビニも開いてないので何も買えず物がない
・ガソリンスタンドの営業停止箇所が多い
・携帯電話が通信障害で繋がりにくい
・断水している地域は水が使えない(トイレも)
・ゴミ焼却場が停電で稼働できないため、ゴミが回収されない
・窓ガラスが割れたままの家もあり、3連休に雨が降る恐れもある中、電話やインターネットが使えないため救援も呼べない
・インターネットが使えないため支援物資がどこに届いているのか、風呂は何処で入れるかなどの情報が得られない
・空き巣被害が多発している
・屋根の無料点検や修理をかたった不審な電話が相次いでいる
【世間の反応は?】
・自衛隊の投入が遅く 小規模なものに留まっているのが問題だ
対応を指揮すべき千葉県が初動で被害把握と評価に失敗したのが根本的な原因
・現場の大変さも、作業されている方の苦労も分かる。
日本は台風も地震もこれだけ自然災害の多い国。
起きてからの対応も大事だけど、喉元過ぎればな感も否めない。
何がしか起きるのは分かっているのだから、政府としても企業としてももっと事前に対策をしておくべきだと思う。
・初動が良かったとしても停電期間が短くなるわけではないでしょうが、把握するのに時間がかかっていることと見通しが不十分なのは問題でしょうね。
東日本大震災の時に、村井宮城県知事がしっかりと状況を把握して国を動かしているのと比べると雲泥の差を感じます。
やはり選挙ではちゃんとした人を選ばないと、損をするのは自分たちですよ。
・災害があるといつも思うが、すぐ国が、大臣がと言う前に町長は、市長は知事は議員はと近い存在の大臣に負けないぐらいの収入を得てるお偉さんたちはどれだけ頑張ってくれてるのだろうかと思う時がある、意識の高いところは対策も 早いが低いところは連絡がないからと人ごとのように言う!
この人たちみんなが意識もてばもっと早く対応できたはず、ましては東京の隣県でもあり、応援体制も地方にくらべて組みやすい、しっかりしていただきたい!
・自衛隊や電力会社の作業員の皆さんが暑い中頑張っている…お疲れ様と言いたい、頑張ってくれ
今回はトップの初動が遅すぎ
同じ関東の東京にいても離党どころか千葉や横浜の被害すら把握できなかった
内閣改造の方が優先事項だったのか?
改造をしているの災害に対応できなくなるのか?
非常に重い責任があると思う