【冤罪説】和歌山カレー事件 林真須美は本当に真犯人なのか?

 


林真須美の顔写真
出典:nifty ニュース

 

今から20年前となる1998年、和歌山県和歌山市の夏祭りで、祭りの参加者に無料で提供されたカレーに毒物が混入され、死者4人を含む67人が犠牲となった「和歌山カレー事件」。

この事件の真犯人として、殺人などの罪で既に死刑が確定している林真須美(57)死刑囚。

先日、オウム地下鉄サリン事件の実行犯として死刑が確定していた死刑囚たちの死刑が執行された事を知り、林死刑囚は

 

「次は私ではないかと思うと、食事も喉を通りません。私は無実です」

@niftyニュース

 

と訴えている。

しかし、彼女は本当に無実なのだろうか?

その真相に迫ってみたいと思う。

 


【事件の真相】

 

1998年7月25日、和歌山県和歌山市の園部(そのべ)地区で行われた夏祭りで、無料で提供されたカレーの中に、何者かによって毒物が混入されていた。

そのカレーを食べた人たちから、嘔吐などの症状が表れている事に気付いた人が、「カレーを食べるな」などと叫んで呼び掛けた事で、カレーに毒物が混入している事が発覚した。

カレーを食べた人たちは、その後病院に搬送されたが、その内の4人が死亡した。

事件当初、保健所は食中毒だとしていたが、和歌山県警は、カレーを食べた人が嘔吐によって出した吐瀉物を調べ、その結果、青酸が混入している事が発覚した。

そして和歌山県警は、青酸による毒物中毒だと判断した。

しかし、青酸中毒から表れる症状とは違っている事に気付き、科学警察研究所はもう一度改めて吐瀉物を検査した。

その結果、ヒ素が混入している事が判明した。

そして、疑惑を向けられたのが、林真須美(当時37歳)死刑囚とその夫である、林健治氏だった。

林死刑囚が自宅を取り囲んでいる、たくさんの報道陣に向かって、ホースで水をかけているシーンは、連日のようにテレビで放送されていた。

そして1998年10月4日、同夫婦は、カレーに毒物を混入した容疑ではなく、知人男性に対する保険金詐欺の容疑で逮捕された。

そして同年12月9日、カレー毒物混入容疑で再逮捕された。

再逮捕となった理由は、次のようなものだ。

・夫の健治氏はシロアリ駆除業者だったため、自宅にヒ素が置いてあった。そして自宅の台所に置いてあった容器に付着していたヒ素と、犯行に使用されたと見られる紙コップに付着していたヒ素、カレーに混入されたヒ素の3つの組成が同一であると鑑定された事。

・林死刑囚はカレーの見張り番の際、一人になる時間があり、ヒ素を混入するチャンスがあった事。

・保険金目当てで、ヒ素を使った殺人未遂事件を起こしていた事。

・林死刑囚とその家族はカレーを食べていない事。

夫の健治氏は、林死刑囚の裁判でヒ素を飲まされていた被害者と認定され無罪となったが、知人に対する保険金詐欺の罪で懲役6年の実刑判決を受け、6年間服役し、既に出所しているが、出所直後に脳内出血で倒れ、現在は介護を受けながら一人暮らしをしているそうだ。

 


【林真須美は本当に真犯人なのか?】

 

2009年4月21日、最高裁によりヒ素の鑑定結果や状況証拠が真犯人であることを証明したとされ、死刑が確定した林死刑囚。

しかし、彼女は本当に真犯人なのだろうか?

それには疑わしい点がいくつもある。

① 自宅にあったヒ素と犯行に使用されたとされる紙コップに付着していたヒ素、カレーに混入されていたヒ素の3つの組成は同一と鑑定されたが、鑑定を行った東京理科大学の中井教授は、のちに3つのヒ素は同じ輸入業者経由で輸入されたヒ素であることを立証したに過ぎないと発言している点。

② 中井教授とは別に、弁護側から依頼を受けてヒ素の再鑑定を行った京都大学大学院の河合教授は、3つのヒ素は同一ではないと鑑定している点。

③ カレーにヒ素を入れて無差別殺人を行う動機がない点。

④ 林死刑囚の次女の証言によると、林死刑囚がカレー鍋の見張り中に鍋から離れた時間が20分以上もあり、林死刑囚以外の人間がカレーにヒ素を混入させる事も出来たという点。

(しかし、和歌山地方裁判所は、この次女の証言を証拠として採用しなかった。)

⑤ 林死刑囚が犯人であるとした証拠のヒ素は、その地区のドラッグストアに行けば簡単に手に入るもので、林死刑囚以外の近隣住民もシロアリやネズミを駆除するために使用していたという点。

林死刑囚が真犯人であるという直接的な証拠はなく、状況証拠により有罪となってしまった林死刑囚に対して、冤罪ではないかという多くの声が挙がっている。

このような状況で死刑が確定してしまってもいいのだろうか?

彼女は現在、大阪拘置所に収容されている。

そして彼女は、事件から20年経った今でも無実を訴え続けている。

 

 

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