地下鉄サリン事件実行犯の林郁夫受刑者が死刑を免れた4つの理由とは?

地下鉄サリン事件などで計29人もの犠牲者を出したオウム真理教による一連の事件をめぐり、死刑が確定していた麻原彰晃こと本名・松本智津夫死刑囚を含む13人の内、7人の死刑が7月6日に執行された。

しかし、実行犯でありながら唯一死刑を免れた人物がいるのである。

それは林郁夫受刑者という人物である。林郁夫受刑者とは一体どんな人物だったのか?

そして、死刑を免れることが出来た4つの理由とは?

林郁夫受刑者の出生から現在に至るまでの人生を紐解いていこうと思う。

 


【生い立ち】

 

・林郁夫受刑者の写真

林郁夫受刑者の写真
出典:産経ニュース

 

・名前:林郁夫(はやし いくお)

・生年月日:1947年1月23日

・年齢:72歳

・出身地:東京都品川区

・ホーリーネーム:クリシュナナンダ

 

1947年、品川区で父親が医師、母親が薬剤師の開業医の家に生まれる。幼少の頃から思いやりのある優しい子だと言われ、人助けがしたくて医師になることを志す。

専門は心臓血管外科で、慶応義塾大学医学部を卒業後、アメリカに渡り病院で勤務する。

その後、退職して日本に戻り栃木県済生会宇都宮病院、国立療養所晴嵐荘病院、慶応義塾大学病院などに務め、同病院での勤務時代には心臓外科の名医として石原裕次郎の手術チームの一員でもあった。

臨床医として癌などの死病患者と接するうちに、現代医学や科学が乗り越えられない「死」に対して深く考えるようになる。その後、阿含宗の正式な信徒となり12年在籍したが、修行の成果が出ないと悩んでいた。

そして心臓病などはストレスと深くかかわっていると認識し、患者にヨーガ、瞑想法、呼吸法などを紹介していた。

1987年、麻原元死刑囚の著書と出会い、修行メニューの具体的な成就記事に強く衝撃を受け、傾倒していき、オウム真理教に入信する。

1990年、妻、子と共に出家信者となった。その際、目黒に所有していたマンションを売った額を含めた全財産8,000万円と車2台をお布施として寄付した。

その後、教団付属病院の院長に就任し、1993年、池田大作サリン襲撃未遂事件でサリン中毒になった新実智光を治療したことがきっかけで、オウムがサリンを保有していることを知る。そしてその後、あの有名な地下鉄サリン事件に至るのである。

 


【地下鉄サリン計画を実行そして逮捕】

 

1995年3月20日、地下鉄サリン事件の実行犯として営団地下鉄千代田線にサリンを撒布し2人を殺害、231人に重軽傷を負わせた。

その後、潜伏先の近くで林郁夫受刑者の部下が石川県警察の職務質問を受け逮捕されたことで、貸し別荘から逃亡し、石川県金沢市方面に向かう途中で、警察官に発見され、職務質問で自転車の盗難が発覚し、占有離脱物横領罪で逮捕された。

 


【全面自供のきっかけ】

 

林郁夫受刑者は、麻原元死刑囚が、

「地下鉄の騒ぎでオウムが疑われるのは心外だ」

(Wikipedia)

と発言した事と、逮捕後の麻原元死刑囚の

「シヴァ神にポアされて良かったね。マントラを1万回唱えなさい」

(Wikipedia)

という発言に不信感を持ったと言われ、これが原因で全面自供の伏線になったと言われている。更に、林郁夫受刑者の取り調べに当たった警察官は、オウム問題に詳しい滝本太郎弁護士の元を何度も訪れ、洗脳状態にある信者に対する接し方のアドバイスを受け、麻原元死刑囚を呼び捨てにしない、元医師であった林郁夫受刑者に対しては「先生」と呼ぶよう徹底していたことも全面自供に繋がったとされている。

 


【林郁夫受刑者が死刑を免れた4つの理由】

 

① 遺族・被害者側が「改悛の情がある」として、必ずしも死刑を求めなかったこと。

② サリン散布の実行犯であることを捜査側が十分に関知していない段階で自ら告白したこと。

③ 罪の呵責に喘いでいたこと。

 

この3つの点を考慮した検察は、林郁夫受刑者の全面自供で地下鉄サリン事件の全容が明らかになったことが、自首に相当するとの判断を下し、死刑ではなく無期懲役を求刑した。

更に、地下鉄サリン事件で亡くなった地下鉄職員の妻が証人として出廷した際に、林郁夫受刑者のことを「許してもいい」という証言をしたことも死刑を免れた大きな要因とされている。これが④つ目の理由である。

 


【最後に】

 

無差別大量殺人事件の実行犯に対し、検察側が自発的に求刑を軽減するのは極めて異例のことである。

彼は、「文藝春秋」に手記を発表し、手記の印税などは被害者への救済金に充てられている。
そして彼は事件で亡くなった被害者の名前を毎日念仏で唱えているそうだ。

2018年7月の今現在も林郁夫受刑者は服役中である。

 


【ネットの反応】

 

・上祐氏が死刑囚ではなく、今は普通に生活している事の方が解せない。

 

・犯罪行為は決して許される事では無いですが、この人が医者だった時期にうちの父親は命を助けて貰った事は忘れる事が出来ない。
あんなに素晴らしい医者だったのになぜこんなカルト集団に取り込まれてしまったのかと思います。

 

・林受刑者は優秀な医者だったらしいから死刑にならなかったのかと思ってた
奥さんも医者でインテリ夫婦な感じだった

 

・オウムに入らなければ、医者として多くの人を救ってたはず。
巡り合わせで人生が大きく変わるのか。

 

・死刑判決にならなかったのは遺族が極刑を望まなかったからでは?

 

・拉致監禁された逃げようともがく女性の後頭部を殴打したり麻酔薬を打ったりした人物。
更にサリンを撒いた無差別大量殺人の実行犯。
自首による減刑があったとしても極刑が相当ではないだろうか。

 

 

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