【未解決事件】香川県の迷宮入り事件と時効成立事件

【坂出市タケノコ掘り女児行方不明事件】

 

2005年4月、香川県坂出市の竹林で行われた、タケノコ掘り大会に参加していた当時5歳の大西有紀ちゃんが行方不明になった事件である。

このタケノコ掘り大会に参加していたのは60人で、有紀ちゃんは母親と一緒に参加していた。

午後1時過ぎ、母親がタケノコを発見し掘り始めた。有紀ちゃんは母親に、もう1本見つけてくると言い、その場を離れた。

しかし、これが母親が有紀ちゃんと交わした最後の言葉となってしまった。

タケノコを掘り終えた母親は、有紀ちゃんの名前を呼んだが返事がなかった。辺りを捜してみるも、有紀ちゃんはどこにも見当たらなかった。

タケノコ掘り大会に参加していた他の人たちも必死で有紀ちゃんを捜したが、どこにもいなかった。

そして母親は警察に通報し、警察による警察犬を投入した捜査が始まった。

延べ3,000人の捜査員が捜査にあたったが、手掛かりは一切見当たらなかった。

誘拐が濃厚ではないかとされているが、現場は山岳部なので自転車などによる連れ去りは不可能だった。

その後も有紀ちゃんが持っていた水筒の匂いを頼りに、警察犬による捜査が行われたが、ある場所で警察犬が止まり、そこから動かなかった。

その警察犬が止まった場所で有紀ちゃんの匂いが途切れているということを意味していた。

そこで臭いが途切れているということは、有紀ちゃんが空中に浮いたことになる。これはどういう事なのか?やはり誰かに連れ去られたのか?

有紀ちゃんが母親の元を離れてから、有紀ちゃんを目撃していた人物が2人いた。

1人は女子中学生で、有紀ちゃんと会話もしている。

もう1人は大人の男性で、有紀ちゃんが遊歩道を左から右に歩いていったのを目撃している。

近くにキャンプ場があったが、そこでの目撃情報もなかった。

この事件はテレビ番組で何度か取り上げられており、透視による捜査なども行われたが、未だ手掛かりは一切ない。

有紀ちゃんは、どこに行ってしまったのか。まるで神隠しにでもあったような事件である。

 


【まんのう町女子高生殺人事件】

 

1997年3月、県立観音寺第一高校の1年生だった真鍋和加さん(当時16歳)が遺体で見つかった事件である。

真鍋さんは、3月15日の夜にバイト先だった旧詫間町(現三豊市)駅前にあったコンビニを出てから行方が分からなくなり、翌日の16日に旧琴南町(現まんのう町)の山中で遺体となって発見された。

15日はバイト最後の日だった。いつもはバイト先まで自転車で通っていたが、この日は小雨が降っていたため、お姉さんが車で送っていた。

バイトが終わった夜22時過ぎに小雨の中、傘もささずに歩道に立っている真鍋さんの姿を同僚が見かけたのが、最後の目撃情報となっている。

遺体発見時、上半身は長袖の白いTシャツで、下半身は左足だけ靴下を履いている状態だった。

死因は柔らかいヒモ状の物で首を絞められたことによる窒息死だった。 死亡推定時刻は15日の深夜。

その後、旧詫間町(現三豊市)に近接した旧高瀬町(現三豊市)の朝日山森林公園の植え込みから左足の靴が出てきたが、遺体発見現場からはかなり離れており、土地勘のある犯人が捜査のかく乱を狙ったのではないかとも考えられる。

真鍋さんの遺族は、遺体発見現場には野犬が多く生息しているので、犯人が野犬に証拠隠滅させるために、わざとその場所に死体を遺棄したのではないかと考えている。

また、15日が真鍋さんのバイト最後の日だったことを知っていた人物による犯行ではないかと推測する人もいる。

捜査本部によると、これまでに延べ約5万6千人の捜査員を投入し、真鍋さんの交友関係を中心に延べ約3万3千人に聞き込みを行っている。

2017年11月10日、香川県警捜査1課は、真鍋さんの左足の靴が見つかった旧高瀬町(現三豊市)の公園付近で、不審車両が目撃されていたことを明らかにしている。

事件当日に真鍋さんが着ていたTシャツの画像も公開している。

 

「真鍋さんが着ていたTシャツ」

真鍋和加さんが着ていたTシャツ
出典:産経WEST

 

県警捜査1課によると、目撃された車両は丸みを帯びた白っぽい車で、トヨタ自動車のワゴン車のエスティマの3タイプと見て捜査を進めていたが、有力な情報は得られていない。

香川県警は、県内の未解決事件のチラシを配布し、情報提供を呼び掛けている。

<連絡先>

琴平警察署

電話:0877-75-0110

三豊警察署

電話:0875-72-0110

 


【東かがわ市元幼稚園園長女性殺人事件】

 

東かがわ市元幼稚園園長女性殺人事件は、2005年(平成17年)に香川県東かがわ市で発生した殺人事件である。

2005年3月29日午後7時40分頃、香川県東かがわ市三本松で1人暮らしをしていた元幼稚園園長の鯛谷明子さん(当時71歳)が、自宅で死亡しているのが発見された。

発見したのは鯛谷さんを訪ねてきた近所の住民で、台所で首から血を流して死亡している鯛谷さんを見つけ、119番通報した。

鯛谷さんは何者かに首や胸を刺され、首には10cmほどの切り傷があった。

1階の居間には大量の血痕があり、台所は居間の隣にあった。

殺害されたのは3月25日頃と見られており、香川県警はこれまで延べ1万7,000人の捜査員を投入し捜査してきたが、未だ犯人に結び付くような有力な情報は得られていない。

香川県警は、この事件に最大100万円の懸賞金をかけ、情報提供を呼び掛けている。

<連絡先>

東かがわ警察署

電話:0879-25-0110

 


【坂出市加茂町女性社長殺人事件】

 

坂出市加茂町女性社長殺人事件は、1997年(平成9年)に香川県坂出市で発生した殺人事件である。

1997年12月25日から26日にかけて、香川県坂出市加茂町の有限会社旭自動車整備工場事務所で、この会社の社長をしていた松下菊江さん(当時65歳)が何者かに殺害された。

26日午前10時10分頃に従業員が出勤した際、自動車整備工場2階の住居で、頭から血を流して倒れている松下さんを発見した。

松下さんは1人暮らしで、頭には殴られてできた数ヶ所の傷があった。

松下さんはその後、病院に搬送されたが、翌年1月2日、脳挫傷などが原因で死亡した。

香川県警は坂出署に捜査本部を設置し、殺人事件として捜査してきたが、これまで犯人に結び付くような有力な情報は得られていない。

香川県警は、この事件に最大100万円の懸賞金をかけて、情報提供を呼び掛けている。

懸賞金をかけて広く情報提供を呼び掛けるのは、この事件が県内で初となる。

松下さんの長男の昌弘さんは、「犯人が捕まって、なぜそんなことをしたのかが早く明らかになってほしい」と訴えている。

<連絡先>

坂出警察署

電話:0877-46-0110

 


【小豆島死亡ひき逃げ事件】

 

小豆島死亡ひき逃げ事件は、2009年(平成21年)に香川県小豆郡で発生した死亡ひき逃げ事件である。

2009年12月25日午後7時過ぎ、香川県小豆郡小豆島土庄町淵崎の県道で、近くの病院からバス停に向かって道路を横断していた小豆島町在住の八木美月さん(当時81歳)が、軽トラックにはねられ死亡した。

八木さんをはねた軽トラックは、止まらずそのまま走り去った。

小豆署は、逃げた軽トラックが平成11~19年にかけて製造された白いダイハツ「ハイゼット」と特定し、島内で当時登録されていた同型の軽トラック約400台を調べたが、車体にある傷などの状況から、事故を起こしたと断定できる車を見つける事ができなかった。

これまで延べ1万4,000人の捜査員を投入し、過失運転致死の疑いで犯人の行方を追ってきたが、未だ犯人に結び付くような有力な情報は得られていない。

過失運転致死の時効は10年と定められており、2019年のクリスマスに時効が成立してしまう。

小豆署の谷田和久署長は、「死亡ひき逃げの犯人を許すことはできない。ささいなことでもいいので、気になることがあれば警察に情報を寄せてほしい。」と情報提供を呼び掛けている。

 

2019年12月25日、時効が成立し、未解決事件となった。

 

「小豆署が作成したチラシ」

小豆島死亡ひき逃げ事件のチラシ
出典:小豆警察署

 


【坂出送電塔倒壊事件】

1998年2月20日、香川県坂出市(さかいでし)坂出町の聖通寺(しょうつうじ)山北側斜面の四国電力讃岐坂出線の、高さ73mもある14号鉄塔が突然根元から折れ倒壊した事件である。

ケガ人は出なかったが、周辺世帯の約1万7,000戸が停電、番の州(ばんのす)臨海工業団地にある事業所などが操業停止になった他、信号機も60基ほど停止、高松市などで約9,000戸のガス供給も停止した。

そして、この倒壊した鉄塔から伸びる送電線の真下には瀬戸中央自動車道があり、垂れ下がった電線が道路上にかかってしまっていたため、児島I.C.~坂出I.C.間が約5時間半にわたって全面通行止めとなった。

顧客から四国電力に対しての賠償請求などはなかったが、四国電力が復旧作業に要した被害総額は約19億円にもなった。

事件当初、香川県警は、落雷などの自然災害によるものだと見ていた。しかし、倒壊した原因は自然災害ではなく、鉄塔の台座部分を固定していたボルト80本のうちの76本が、何者かによって抜き取られていた事によるものだと判明、そして抜き取られたボルトが付近の斜面に捨てられていたことから、人為的によるものだと断定した。

鉄塔がすぐ倒壊しないように数本のボルトを抜き取らず残していたことなどから、鉄塔の構造に詳しい人物による犯行ではないかと見られた。

動機については、四国電力に対する恨みだと見られた。

香川県警の特別捜査本部は実況見分から、複数の工具を使用した複数犯による犯行の可能性が高いと見て捜査していたが、目撃証言や物証に乏しく捜査は難航した。当初、自然災害によるものだと見ていたことで初動捜査が遅れたことも影響していた。

そして、犯人逮捕に至ることなく、2003年2月20日に公訴時効を迎え、前日をもって特別捜査本部は解散となった。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です