【未解決事件】島根女子大生死体遺棄事件の犯人は逮捕されていた?

【島根女子大生死体遺棄事件】

 

島根女子大生死体遺棄事件は、2009年(平成21年)に広島県と島根県の県境付近で発生した死体遺棄事件で、島根女子大生バラバラ殺人事件とも呼ばれている。

2009年11月6日、広島県と島根県の県境付近の広島県北広島町の臥龍山(がりゅうざん)山頂付近で、女性の頭部が発見された。

発見したのは山にキノコ狩りに来ていた男性で、頭部が落ち葉の上に置かれているのを見つけ、警察に通報した。

駆け付けた警察によると、セミロングの髪型である事が分かり、首には刃物で切断されたような跡があったという。

DNA鑑定より、この女性は島根県浜田市で10月26日から行方不明になっていた島根県立大総合政策学部1年生の平岡都さん(当時19歳)である事が判明し、死亡推定時期は11月6日の約1~2週間前と見られる。

 

平岡さんは香川県坂出市の出身で、2009年春に高松商業高校を卒業後、島根県浜田市にある島根県立大学に進学していた。

真面目な人物で特定の異性交遊はなく、目立ったトラブルなども無かったという。

交友範囲は、大学の語学クラスやゼミ、サークル、バイト先くらいで、メールや電話でやり取りする相手も比較的少なかった。

海外留学の希望を抱く明るい性格で、将来の夢は英語を使える仕事に就く事だった。

また、途上国の飢餓を救うボランティアサークルに所属しており、授業を欠席する事もほとんどなく、成績も優秀だった。

連休や盆休みには必ず実家に帰省し、家族とも触れ合っていた。

 

広島県警と島根県警は合同捜査本部を設置し、残りの遺体の発見や犯人特定の捜査を開始した。

そして、11月7日に左大腿骨の一部を発見し、11月8日には両手足の無い胴体部分、11月9日に左足首、11月19日に爪を発見した。

遺体の状況から平岡さんは、何者かに連れ去られ、間もなく殺害されたと見られている。

また、遺棄されていた現場に血痕が少なかった事から、別の場所で殺害された可能性が高いと見られる。

警察は、犯人が殺害に空き家を使ったのではないかと見て、島根県西部や広島県との県境付近を中心に、対象となる約9,000棟のうちの7割の確認作業を終えたが、管理者と連絡が取れないなどの理由で建物内に入れないケースもあり、捜査は難航している。

 

平岡さんは殺害され遺体をバラバラにされただけでなく、胴体全体には焚火などでついたと思われる焼け跡があり、胸は刃物でえぐり取られ、ほとんどの内臓が取り出されていた。

更に頭部には殴られた跡があり、左頬には足で踏まれた跡もあった。

あまりに残忍な手口だった事から、警察の捜査員の中からは「被害者は人間以外の動物に食いちぎられたのではないか」という意見も出たそうだ。

平岡さんが最後に確認されたのは26日午後9時15分頃で、防犯カメラに映った浜田市内のアルバイト先のショッピングセンターの従業員通用口を出る姿だった。

平岡さんがアルバイト先を出たのと同時刻に、従業員通用口付近で白い乗用車が目撃されており、警察はこの乗用車の人物が何らかの事情を知っているのではないかと見て、行方を追っている。

その後、白い乗用車についての情報が約30件寄せられたそうだが、どれも事件に関係するものではなかった。

ただ、男性のタクシー運転手から、「10月29日午後9時半頃、JR浜田駅前にある飲食店付近で客待ちをしていた際、男2人に連れられた平岡さんによく似た服装の女性を見た。」という話があり、警察は関連を調べている。

平岡さんの姿が最後に確認された時の服装は、白地に黒の横縞模様が入ったフード付きのワンピースに黒色のレギンス様のもの、黒っぽい靴を履き、黒色のバッグを持っていた。

 

「犯人の遺留品」

・遺体の胴体から犯人の血痕が付いたビニール片が発見されている。

このビニール片はNTTが電話帳の配達に使用するポリ袋の一部と見られる。

このポリ袋は年や地域によって色や文字、デザインが異なる事があり、流通ルートを調べてみると1995年初めに広島県の三次市・安芸高田市・東広島市・呉市・三原市の5つの市に配達されていた物である事が判明した。

 

「容疑者特定」

捜査本部は2016年の初めから過去に性犯罪歴のある人物を洗い直していた。

すると、事件当時益田市に住んでいた男が容疑者に浮上した。

この男は事件の5年前の2004年に、通りかかった女性にワイセツな行為をしようとしてケガをさせるなどの事件を3件起こし、懲役3年6ヶ月の実刑判決を受けていた。

この男と平岡さんに接点は無かったが、男の遺留品のデジタルカメラとUSBメモリーの削除された画像データを復元したところ、平岡さんの遺体や包丁などの57枚の画像が確認できた。

中でも決定的証拠となったのは、平岡さん宅の壁や風呂場を背景に平岡さんが撮影されていた画像だった。

また、2016年12月に男の実家があった山口県下関市内で、遺留品のビニール片と同じポリ袋が配布されていた事も判明している。

 

そして捜査本部は2016年12月20日、この男を殺人・死体損壊・死体遺棄罪で、松江地方検察庁に送致した。

しかし、2017年1月に男が死亡した事で松江地検は男を不起訴処分とし、事実上、未解決事件となった。

 

 

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