【未解決事件】世田谷一家殺人事件の容疑者に浮上した男とは?

2000年12月30日の午後11時頃から翌31日の未明にかけて、東京都世田谷区上祖師谷3丁目に住んでいた父親の宮澤みきおさん(当時44歳)、妻の泰子さん(当時41歳)、長女のにいなちゃん(当時8歳)、長男の礼君(当時6歳)の一家4人全員が殺害された世田谷一家殺人事件は、当初、犯人の指紋や掌紋、トレーナー、ジャンパー、ヒップバッグ、足跡、凶器などの物証が数多く残されていたため、早期解決が予想されていた。

しかし、20年近い年月を経た現在も犯人の逮捕はおろか、犯行の動機さえハッキリ分かっていない。

だが、これまで容疑者に浮上した人物が何人かいるようだ。

 


【にいなちゃんに付きまとっていた男】

 

事件発生前、長女のにいなちゃんがバレエやピアノなどの習い事に通っていた先の周辺に姿を見せる若い男がいた。

この男は少女に興味があるようで、にいなちゃんをジッと見つめたり、後をつけ回したり、他の少女の体を触るなどのトラブルを起こしていた。

警察は2006年の初め頃、この男がにいなちゃんにまとわり付いていたのを母親の泰子さんに阻止された事を逆恨みし、犯行に及んだと考えていた。

犯行状況にしても、泰子さんとにいなちゃんに対してだけ執拗に切り付けており、死体を毛布で覆っていた事から、母娘に恨みを抱く顔見知りの犯行という見方とも一致していた。

また、捜査に行き詰っていた警察は、犯人のDNA鑑定からルーツを辿る人類学的解析を進め、日本人や韓国人を含むアジア系男性を父に持ち、南欧系女性を母に持つアジア系男性が犯人であるという結果を得ていた。

これは日本人では10人に1人、韓国人なら5人に1人の確率のようで、容疑者に浮上したこの男がまさに日本人が父親で、南欧人が母親のハーフだった。

警察はこの男を任意で事情聴取し、自宅も捜索したが、指紋が一致しなかったため、犯人ではないと判断せざるを得なかった。

 


【金目当てで被害者に近付いた男たち】

 

事業に失敗し、多額の金を必要としていた都内在住の元宗教団体幹部が、被害者宅に隣接する都立祖師谷公園の拡張に伴う移転補償金を狙って犯行を計画したという話がある。

この元宗教団体幹部は、言葉の発達が遅かった長男礼君の発育支援と称して被害者一家に近づき、自分を慕う韓国・ソウル市に住む元韓国軍人の男に一家を殺害させ、現金や預金通帳、そして自分たちとの繋がりが分かる書類などを奪わせたというものだ。

被害者宅周辺では、移転する家屋を安く買い上げ、東京都に高く売りつけて荒稼ぎしようとする不動産ブローカーや暴力団系の地上げ業者がいたようで、被害者一家の内情を調査したり、家族の動向を見張っていた形跡があったようだ。

彼らは宗教団体の不動産取引で知り合った元宗教団体幹部と結託し、被害者に土地売却の話を持ち掛け、それに応じないと嫌がらせをしたり圧力をかけていた。

実行犯とされている元韓国軍人の男の指紋が、現場に残されていた指紋とほぼ一致し、現場に残されていたジャンパーのポケットに入っていた砂も、この男の出身地のものと一致したという話もあるようだが、その後どうなったのかは分からない。

逮捕されていないという事は、容疑者から外れたのかもしれない。

 


【犯人はフィリピン人?】

 

犯人はフィリピン人ではないかという説がある。

それは現場に残されていたハンカチにヒントが隠されている。

犯人はハンカチの中央部に切り込みを入れ、凶器の包丁を袋状に包んで使用したと見られているが、この使い方はフィリピン北部のイロコス地方やイサベラ州で儀式や狩りに刃物を用いる際や、軍人が刃物を使用する時の方法と似ている。

警視庁は、これを有力な情報の1つと見てICPO(国際刑事警察機構)を通じ、情報収集すると共に、現地への捜査員の派遣も検討しているようだ。

単に滑り止めや返り血を考慮して、このようにハンカチを使用した可能性も考えられるが、有力な情報と見ているのには何か根拠があるのかもしれない。

 


【警視庁が発表している犯人像】

 

警視庁は、これまで犯人像を15歳~40歳代前後としていたが、2018年5月の発表では「事件当時15歳~20代の痩せ型の男」としている。

ここまで犯人像を絞れたのは、犯人の血液などのDNAから簡単に年齢を推定できる新たな鑑定方法を考案したからのようだ。

この新たな方法により、15歳~22歳前後まで絞り込む事ができたため、15歳~20代に変更した。

また、現場に残されていたヒップバッグの内側に付着していた赤色の蛍光剤が蛍光ペンのインクである事も判明したため、犯人は当時、学生か浪人生であった可能性がある。

事件前、宮澤さん宅周辺では、夜間に少年たちによる悪戯や悪ふざけが頻発しており、そうした少年たちを注意した宮澤さんとの間でトラブルがあったと証言している近隣住民もいる。

犯人は一家を殺害した後、直ぐには逃走せず、インターネットでサイトを閲覧したり、冷蔵庫にあったアイスクリームを食べたりしている所を見ると、警視庁が発表している青少年犯行説にも納得できるような気もする。

 

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