【山口市佐山母娘強盗殺人事件】
山口市佐山母娘強盗殺人事件は、2013年(平成25年)に山口県山口市で発生した強盗殺人事件である。
2013年3月26日朝、山口県山口市佐山に住んでいた無職の村谷照代さん(当時85歳)と長女の佳子さん(当時64歳)が、自宅で殺害されているのが発見された。
発見したのは被害者宅を訪れたガス業者で、村谷さん親子は室内で頭から血を流して倒れていた。
発見時、照代さんは寝間着姿、佳子さんは普段着姿で、着衣に目立った乱れはなかったという。
司法解剖の結果、2人の死因は頭蓋骨骨折による脳挫傷と判明し、頭部には鈍器のようなもので執拗に殴られた傷跡があった他、2人には防御創と見られる外傷が体にもあった事が判明した。
死亡推定時刻は、発見の2日前の24日夜と見られている。
発見時、玄関のカギは閉まっており、母屋の勝手口と別のドアの窓ガラスが割られていた。
室内には物色した形跡があったが、現金が入った財布は複数残されていた。
近所の住民によると、自治会の会合で「先月末から付近で耕運機や自動車などが盗まれる被害が発生している」と報告されていたようだ。
近くに住む高齢女性は「1人暮らしなので非常に怖いと思い、防犯対策を考えていた。」と話していた。
山口南署は強盗殺人事件として捜査を開始し、現場から指紋や足跡、DNAなどを採取したが、2人が被害に遭った事で情報が少なく、盗まれた被害品も特定できない状態で、凶器も特定されていない。
また、現場は田畑が広がる中に点在する民家のため、目撃情報を得るのも難しい状況となっている。
ちなみに、現場の母屋は事件発生から1年後の2014年3月に取り壊されているため、現在は存在しない。
これまで9万人以上の捜査員を投入し捜査してきたが、未だ犯人に結び付くような有力な情報は得られていない。
山口南署は、チラシを配るなどして情報提供を呼び掛けている。
<連絡先>
山口南警察署 刑事第一課
083-972-0110
山口県警察本部 捜査第一課
083-933-0110